オイル用
トレルボルグのデュアルカーカス構造のマリンホース
二重のカーカス(補強層)が二重構造のフランジの間に挟みこまれた構造です。
内部ゴム層がフランジ側面まで延長されていますので接続時のガスケットが不要です。
内圧補強材として鋼製の独立リングが使用されています。
- 特徴
- 金属が露出していない内部ゴム層の連続一体構造だから油漏れが発生し辛い。
他社製ダブルカーカス構造は鋼製ニップル付きフランジにゴムホースを巻きつけた構造だからホースが動揺するときニップル金属部とゴムの接合部に剥離が発生し、この部分から油漏れが発生するため内側と外側のカーカス層の間に油漏れ検知システムなどが採用されていますが、トレルボルグのデュアルカーカス構造は二重のカーカス層が二重フランジに完全に挟み込まれ、内部ゴム層もフランジ外壁まで延長されてガスケット構造も兼ねているので、内部損傷による油漏れの可能性は無い。
- トレルボルグのデュアルカーカス構造
- 他社のダブルカーカス構造マリンホース
- 鋼製独立リングを使用しているのでホース内径の変化が少ない。
- 荒天時などでもキンクが発生し辛い。
- 独立リングだから引っ張りの力や折曲がりの力が作用しても内径変化が少ない。
- リール巻き使用の場合二重巻きが可能、リール必要半径が小さい。
他社製ダブルカーカス構造のホースには張高内圧対応として繊維ロープやケーブルを連続的に巻きつける構造だからでロープの攣れが発生し内径変化が発生する可能性が高くなりますが、トレルボルグは独立リングを使用することで折れ曲がる力や引っ張り力が作用しても内径は変化しません。そのため、キンクが発生し辛く、リールの二重巻きも可能な構造となっております。
- トレルボルグの独立リング
- 他社製コイル方式
- 一体型ペンディングスティフナーの採用で接続部への応力集中が少ない。
他社製ダブルカーカスホースの場合は、ニップル付きフランジの重量が大きいため接続部が沈み込むため接続部に追加の浮体が使用されたりしていますが、トレルボルグデュアルカーカスホースは曲がり辛い素材を接合部付近に配置することで接合部の金属性フランジの重量集中をホース全体に拡散させていますので追加の浮体は不要です。
フランジが完全にゴムで覆われ、耐腐食性能が向上し、ホース外面と内面が二重のガスケットとして機能します。
リール格納に対応するマリンホースの特徴
ニップルを排した設計で可動域が広く、フランジ周辺の応力集中が少ないためホース構造破壊を引き起こさない。
可動域が広いためリール巻取径を小さくできる為、限られたスペースで保管できるホース総延長がより長く設定可能。
荒天時、リール巻取時にかかる応力をホース自体で吸収するため、マリン・ブレイクアウェイ・カップリングが使用可能。
(リール巻取式ホースでは唯一マリン・ブレイクアウェイ・カップリングが使用可能。)
他社製マリンホース
ニップル部の長さが1m程ある為、ホース同士の接続部分周辺2mは直線の線形となる。
(ホース長12m/本当たり約2mが非可動部分)
直線部分の関係上、リール巻取径が大きく、巻取時にニップル周辺に応力集中が発生し、ホースる内部破壊を引き起こす。
柔軟性にかけ、リール巻取時にホースかかる応力をホース全体に伝達してしまうため、マリン・ブレイクアウェイ・カップリングが使用できない。
(巻取時の応力でマリン・ブレイクアウェイ・カップリングが作動してしまうため)